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向上を目的として、流体力計算法(その4)と同様に船体の前後端において3次元修正を施している。
本計算法における3次元影響を表す修正法としては、船長、排水量、ならびに幅と吃水の比から決定される楕円体を求め、この楕円体に関する厳密解を用いて修正を行っている。図3.3.9に本計算法による流体力の推定結果を示す。
以上のように本研究においては、フレームライン形状等の細かな船型要素の違いを可能な限り考慮することができる理論的な推定法の確立を目的として、現在用いられている流体力計算法の計算精度の向上を目的とした改良を行った。その結果、定量的な精度については、計算法によっては未だ改良の余地もあるが、船型の違いが船体に作用する流体力に及ぼす影響の定性的な傾向については、十分に推定することが可能であるものと思われる。

図3.3.1 流体力計算法(その1)による推定結果

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図3.3.2 流体力計算法(その2)による推定結果(SR221A船型)

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